人間生きていれば何かしらの不満にぶち当たることがある．
不満は漫画のアイデアにはもってこいの材料であり，日頃漫画家が抱えている不満の数だけ戦闘力が高い漫画家だといっていいのではないかとすら思っている．
不満といってもほんの小さいことでいい．むしろ小さいことの方がいいとすら考えている．誰か上司や友達に対する不満でもいいし，不特定多数，現代社会に対しての不満でもいい．
今回は不老不死について思うことを漫画にしてみた．
不老不死になった男が毎日ずっとゲームをしている漫画だ．
この漫画は不老不死って魅力的ではあるけど，不老不死になった後どう行動するかの方が大切だよねという気持ちで作った．今の平均寿命は昔に比べたら倍近くに増え昔の人から見たら，不老不死ほどじゃないにせよ羨ましく感じることだろう．しかし，その寿命が増えた分の余裕のある時間をゲームだけに費やすのはどうかという話である．
人によってはゲームが好きで，自分の好きなことを好きなだけやっているんだから幸せでいいじゃないかと思うだろう．
他の考え方だと不老不死だろうが所詮は人一人，普通の人でもできるゲームを永遠に行うことしかできなくてかわいそうに思う人だっているだろう．そこまで考えてもらえたら作者冥利に尽きる．
今回は一つの不満（疑問寄りだったが）から漫画を作ってみた．SFの中では不老不死はありきたりで漫画としてはおもしろくないと思った人もいるとは思うが，不満から漫画を作る一例として活用してもらえればと思う．