
イラスト上達の本を読むと大体こう書いてあります。
デッサンと模写をすると上手になるよ!
今までいろんな本を見てきましたが、どの参考本にも大体同じように書いてあります。
僕もこの意見には賛成で、時間が許す限りやるべきだと思います。
でもただ淡々とやるだけだと模写って地味だし、楽しくないじゃないですか?
デッサンも模写も修行寄りの感覚だから別に楽しさなんて求めてないわ!という意見もありますが、できることなら楽しくやりたいですよね。
そこで今回は僕の模写に対する考え方を書いていきます。
これは心構え、スタンス。どんな気持ちで模写と付き合っていったらいいかというものです。
もったいぶっても仕方ないので最初に書いてしまうと、ズバリ模写は自分の創作に飽きた時にするネタ探しのようなものです。
模写の楽しさはどこにある?
僕は模写を普段のイラストや漫画制作で疲れ、飽きた時にやるものだと思っています。何故なら模写の楽しさは、「普段の自分の描き方と違う描き方の発見」にあると思っているからです。
「僕は普段ここに影を付けているけど、この人は付けていないな…」とか分かると、自分の絵の引き出しが増えた気がして、嬉しいです。
模写だけはつまらない
その反面、僕は模写だけを淡々とやっているとどうしても飽きてしまいます。
何故なら模写だけしかしていないと、自分のイラストとの描き方と対象物との違いがわかりにくくなるからです。
自分の作品作りしている最中は自分にとっての課題や問題点がわかりやすい状態にいます。フカンやアオリなど、描き方がわからなくなって調べ物する時ってありますよね。あの状態です。
自分で作品制作中に描き方がわからず悩む時があった時だけ、今の課題、つまり比較するべき点が具体的になります。
しかし、模写だけしかしていないと、自分の学びたい事がよく分からなくなります。宿題を答えを丸写ししている感じです。ただ手だけを動かして頭を使っていないような感覚。何がわからないのか見えてきません。
結果面白くなくなります。
模写を探検として楽しむ
今まで模写だけやってもつまらないよという話を書いてきました。模写をより楽しむには、自分の作品作りもやる必要があると。
ただ結局はどこを楽しめるかだと思います。
僕は模写だけやっていると、目的を見失ってモヤモヤしてしまいます。自分が得たい知見を偶然見つけられるようにお祈りする。そんな運任せに耐えられません。目が見えない状態で虫取りしているようなもんです。

効率が悪くて僕は耐えられないのですが、ただそれを「探検」だと思って楽しめる人もいます。

偶然に知識を得られるのを楽しむ。そんな楽しみ方もできます。
僕はあまり余裕がないのでこの楽しみ方はできないのですが、それはそれでありだと思います。
