人体のイラストを描く上で重要な部位はやはり顔です。イラストを見るとき人は自然に顔に目線がいくので、顔を上手く描けるかどうかでイラストの評価は大きく変わってきます。
しかし、初心者のうちは表情にバリエーションが少なく、どうしても似たり寄ったりの顔になってしまいます。そのままでは描いてて面白くないですよね。
そこで今回は顔の表現の一つである、笑顔の表現の幅の出し方を書いていきたいと思います。
どんな表情にするか方向性を決める
上の絵は最近描いたものなんですが表情が固く感じます 。
絵に使う表情のパターンはいくつか持っているつもりなんですが、無難な笑顔にするとどうしても同じような表情になります 。
まずここで重要なのはコンセプトを意識することです。
笑顔にも種類があります。泣きそうなぐらいうれしくて笑っているのか、人を馬鹿にしていて嘲るような笑いなのか、他にもたくさん。
どんな笑顔を表現するか決めて修正していきましょう。今回は少し調子に乗っているような小悪魔的な笑顔にしましょう。
顔のパーツをずらしてみる
まず既に描いてある目を消し,眉毛を上げて余裕のありそうな感じにします(そもそも眉毛がなかった)
上まつげと目の間を開けるよう意識し少し幼さを出します。
でもこのままだと挑発してる感じが伝わらないので下まつげをへの字にして目を笑わせます。
もう少しクソガキ感を出したいので眉を上にあげ,鼻を削って口を調整します。
なかなかいい感じになってきました色を塗ります
これで完成です。
結果
おしとやかな感じから一気にクソガキっぽさを出すことができました。
今回変えたのは、おもに眉毛と下瞼です。眉毛は眼との間を開けることで、おちょくっているような表現にすることができます。ほかの部位も微調整すればもっと細かい表現が可能でしょう。
自分の意図しているコンセプトにあった唯一無二の表情をかけたら最高です。神絵師への道のりは遠い…
今回は口で印象をガラッと変えてしまいましたが,次は口元に頼らずほかの方法を試してみたいと思います。